シールド工事はどんな目的で行う工事?
シールド工事の目的は、一言で言えば「人々の暮らしを支えるためのトンネルをつくること」。
地上の交通や建物に影響を与えず、地下に新しい通路を作る。
それがこの工法の最大の特徴です。
たとえば、広島市内のように道路や建物が密集している地域では、地上に新しいインフラを整備することは難しいですよね。
そんなとき、地中深くにトンネルを通すことで、交通渋滞を緩和したり、水道や電気、通信ケーブルなどを安全に通すことができます。
まず、発進立坑と到達立坑と呼ばれる縦穴を掘ります。
そこからシールドマシンを組み立て、回転させながら地中を掘り進めていきます。
掘った後の空間にはコンクリート製の「セグメント」を組み立て、トンネルの壁を作ります。
この作業を数十メートル、時には数百メートル先のゴールまで繰り返す、それがシールド工事の全体像です。
工事が完了する頃には、地上からは見えない場所に、正確で安全なトンネルが完成しています。
現場は決して楽な環境ではありません。
地下は湿度も高く、作業も慎重さが求められます。
ですが、その分、完成した時の達成感は圧倒的です。
仲間たちと汗を流しながら、一つのトンネルをつくり上げる。
その瞬間、誰もが「やってよかった」と心から思えるはずです。
広島や江田島市にお住まいの方で、「ものづくりの仕事がしたい」「一生モノの技術を身につけたい」と思っている方は、ぜひシールド工事の世界を覗いてみてください。